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#INTERVIEW

【インタビュー】夫婦で創業!?次世代を代表する食ブランドを目指すMiLが考えるヘルスケア社会とは?(前編)

2019年の初旬にシックスパッドやリファで有名な株式会社MTGのベンチャーキャピタルや元プロ陸上選手の為末大さんを含む複数の投資家より資金調達をし(詳細は下記記事)
スタートダッシュをきった、株式会社MiLを創業した杉岡代表と奥様に創業の背景や夫婦での起業についてインタビューを行ってきました!

第三者割当にて、元プロ陸上選手為末大様、MTGベンチャーズ様、その他個人投資家様より資金調達を実施!(※外部サイトへリンクします。)

前編では創業の背景や今後の展開をお伝えしていきます!後編では、夫婦で事業を立ち上げたストーリーなどをお伝えしますのでお楽しみに!

− 改めて株式会社MiLについて教えてください

杉岡侑也:株式会社MiLは、“現代人の食習慣改善による「自分らしい人生」の実現”を目指す食ブランド開発カンパニーです。

“予防医療“が当たり前になり、人が自分の習慣をマネジメントできる世界を実現できれば、多くの人が豊かな自分らしい人生を送ることができるはずです。“治療“ではない“予防医療“を、食の観点から実現すると医療費、生活習慣病、介護、労働、様々な問題を解決し、GDPの向上だけでなく、人生の幸福度にも貢献できると思っています。

しかし、これまで予防医療が根付かず、食生活を乱す人が増え続けるのには課題があります。

まず大きいのは美味しくない・楽しくないとにかくヘルスケアを意識した食生活を継続するメリットが徹底的に少ない。なのでまず、「美味しい(エンタメ)×健康的(ヘルスケア)」という会社のアイデンティティーを徹底的に突き詰めた“リアル体験“から事業をスタートすることにしました。

それでたどり着いたのが“人生が変わるディナー“を「倭 西麻布」でした。

びっくりするほど苦労するのですが笑 日本という世界でも類を見ない外食産業難易度の高い市場で、評価と手応えを感じることができれば、いずれ大きくレバレッジの効く資産になると信じて遣り切ってきました。

おかげさまでクラウドファンディングmakuakeでも1000万円を超えるプロジェクトとなりたくさんのメディアにも取り上げていただきOPEN1年を待たずたくさんのお客様に愛され、美味しい(エンタメ)と健康(ヘルスケア)を両立させた新体験ができるリアル体験を作ることができました。

現在は、世界的なトレンドである“エシカル“や、“日本のモノづくり(クラフト)”を大事にしながら
「赤ちゃんが生まれた家庭」にターゲットを絞り、固定化した食習慣を持った人でも、一番食生活が変化するタイミングに効率的にプロダクトを届けることで予防医療が根付いた社会を目指すことはもちろん
ただ安心安全なだけでなく、変化する家族のライフスタイルに対応し健やかな子供の成長を本気で考えたブランドだと認知と信頼を得ていくためにイベントや勉強会、SNSやメディアでの発信に注力しています。

Mi+ ミタス Instagramアカウント

− なぜヘルスケア市場なのか?

杉岡侑也:「社会の課題解決に命をかけられるか?」という事はもちろんの事ながら、「自分のキャリア」「妻のキャリア」「マーケット」の3つ軸で食×ヘルスケアの市場に絞りました。

私のキャリアをお話すると、24歳の時に初めて起業をし、3年間HR(人財)の会社を立ち上げ、年間1万人を超える若者を社会に送り出し、彼らの夢やキャリアが始まる瞬間を応援してきました。その企業はあと数年で、日本有数のキャリア教育を提供する会社に成長していく見込みです。(年間10万人の排出を目指しています。)

そんな中芽生えてきた気持ちが、今度は社会に送り出したあと彼らが“長く活躍できる社会作り“に挑戦したいというものでした。

さらにその頃、「働き方改革」というのが世の中の話題になり始めました。創業した企業の成長とマーケットの変化のタイミングが重なり手応えを感じ始めていたところでしたので、創業パートナーに2代目経営者を託し自分は次の挑戦をすることを決めました。

そして働き方改革が始まり、たくさんのHR系のベンチャー企業が生まれ、今度は“生産性“が注目されるようになり、それを支える予防医療やヘルスケアの波を感じたというのが一つ目の理由です。

これまで、ずっと私を支えてくれた妻は、元々保育士兼介護士としてのキャリアを築いており、彼女との対話の中で得た気づきをヒントに市場を調べ、食×ヘルスケアというワードに行き着きました。

市場選びの軸となった奥様のキャリアについて

紀千草:私のキャリアは、元々障害を持つ小児から高齢者までの幅広い方の訪問介護をやっていました。介護士だけでなく、保育士の資格も持っているので小児のサポートもするというかなり珍しいフィールドにいました。

はじめは保育士の学校に通っていてそのまま卒業するつもりだったんですが、母が介護士というのもあって3年間の中で保育士、幼稚園教諭、介護士の3つの資格を取りました。その時、介護実習をしていたところが、珍しく障害を持つ小児から高齢者までを担当する会社で、ご縁がありそこで約7年弱現場で働いていました。

杉岡:まさにこの業界での経験が活きるし、そういった面でシンクロしたのが背景にあります。

詳細は後編へ…

− 赤ちゃんから食習慣を変えるとなるとすごく長い時間がかかる様に見えるのですが?

杉岡侑也:まさに、良く聞かれる質問で、僕等が伝えたい事でもあるんですが、僕等が対象としているのは「赤ちゃん」ではなくて「家庭」だと考えています。家庭って社会の中での最小単位だと考えています。人間は育った環境である種、決まってくるところがあると思います。できる限りいい環境を整えてあげたいと思う両親の愛を応援するブランドになりたいと思います。

今後の展開はどの様に?

杉岡侑也:パーソナライズされたサービスを提供していこうと思っています。

その為に、ユーザーと1:1で離乳食や育児について相談できるサポートをLINE@で行っています。
こうしたコミュニケーションから集まる情報を活用し各家庭にカスタマイズしたサポートを提供して行きます。さらに不安や情報を共有相談できるコミュニティ作りにも挑戦していきます。

後編では、夫婦での経営について迫ります!