この流れの中で、テクノロジーの発達とともに、食のあり方が変化してきました。お腹を満たすだけでなく、「美味しさ」や「映え」といったエンターテインメント要素や食事を通してのコミュニケーションに目が向けられるようになってきたのです。いわば、食に新たな価値を見出したと言っても良いでしょう。こうして、高度な欲求を追求する過程で少しづつ、食の本質は失われていきました。
食の本質とは、ラテン語の「restaurare(回復する)」。レストランの語源です。西洋社会で“食”は元来「元気を回復するもの」として捉えられてきました。また、東洋社会では「医食同源」を意味する言葉が孔子(紀元前551~紀元前479)の「論語」や孫思邈(紀元581~682)の「千金方 」などに出ており、食から健康を作り出すことは、古来より、食の本質として捉えられてきました。
上記の時代から、約2000年。豊かになったこの時代だからこそ今一度食と自分(人生)のあり方を見つめ直して欲しい。そうすることで、より豊かな、自分らしい人生を実現する最高のパートナーになってくれるはずです。私はこうして全ての人が自分らしい人生を歩むことを食から実現できる社会を目指しています。
代表取締役社長 杉岡 侑也